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『19番目のカルテ』に学ぶ美容師の役割⁉


 こんにちは、石田です。 この夏に放送されていたドラマ『19番目のカルテ』、あなたはご覧になりましたか?僕は原作コミックを先に読んでいたこともあり、映像化が気になってドラマを見ていました。(泯さんの演技見たさに…というのはここだけの話です。笑)


 医療ドラマとして注目を集めた作品ですが、見ているうちに「総合診療科」と「美容師」の役割が意外なほど似ていると感じるようになりました。 今回は、美容師の立場から『19番目のカルテ』を振り返りながら、美容師の本質について考えてみたいと思います。


『19番目のカルテ』に描かれた総合診療科とは?


 ドラマや原作で一貫して描かれていた、総合診療科の役割を端的に表すなら、


「臓器や専門領域にとらわれず、患者を全人的に診て、最適な医療へ導くこと」


だと言えます。ドラマでは、


  • どの診療科に行けばいいのか分からない患者をまず受け止める。

  • 生活習慣や心理的背景を含めて理解したうえで、本当に必要な専門科へとつなぐ。


 こうしたことを様々なケースを題材にして描いていました。そして医師たちが患者の“疾患”だけでなく、その人の“生き方”や“生き様”にまで目を向け、耳を傾ける姿が描かれていました。

 そして僕は、その姿勢が美容師の仕事と重なって見えたのです。


美容師の役割を改めて考える


 美容師というと「髪を切る人」「ヘアスタイルをデザインする人」というイメージが強いと思います。


 しかし、美容師法に定められた本来の立場は


「公衆衛生の維持管理に寄与すること」


 つまり、美容師はただヘアデザインをするだけでなく、


人々の健康を守る立場 


にあるんですね。


僕自身、美容師の本質を一言で表すなら、


「ヘアデザインやメイクなど個別のメニューにとらわれず、お客さまを全人的に見て、最適な美容・健康のサポートへ導くこと」


だと考えています。


総合診療科と美容師の共通点


 『19番目のカルテ』の総合診療科は、患者を“本当に必要な診療科”へつなげる役割を担っていました。 同じように、美容師もお客さまを見て、その人にとって本当に必要な場所へ導くことができます。


  • ファッションが必要なら → ショップへ

  • 美容整形が適していれば → 病院へ

  • メイクの見直しが必要なら → メイクブランドや専門家へ

  • 食生活に課題があれば → インナービューティプランナーへ

  • 睡眠の質を改善したいなら → 寝具店や整体・リラクゼーションへ

  • 運動習慣が大切なら → トレーナーやジムへ


 美容師は髪だけを扱う存在ではなく、暮らしや生き方に関わるさまざまな領域の“入り口”になれるのです。


 例えば、インナービューティにおいて、望診法という東洋医学の診断法を活用することがあります。これは顔のどの部分にどんなトラブルが見られるかで体の不調を診断する方法です。

 医療の現場ではそれが診断の入り口となりますが、美容においては本質的な肌トラブルの改善のために食習慣の改善をアドバイスすることにも役立ちます。


 そこで、まずは食習慣を見直し、食事を変えて肌の調子の変化を見る。それでも変わらないなら、何らかの体の不調の疑いも出てくる。自覚症状としてはないにせよ、それを機に健康診断を受けてみるのも良いでしょうし、何らかの自覚症状として思い当たる節が出てくることもあるかもしれません。


 そうすれば、早期発見につながって、それ以上悪くなることを防ぐことだってできるかもしれないんです。美容の仕事には、そうした役割があるのではないかと思います。


「疾患」と「病い」──ドラマが教えてくれたこと


原作でもドラマでも、次のような概念が紹介されていました。


疾患:医学的に説明できる症状や異常
病い:その症状を通じて生じる不便さや心の変化

 当然ですが、美容師は「疾患」を診断することはできません。しかし、お客さまが感じる“不便さやストレス”など、どんな暮らしぶりなのかということに耳を傾けることはできます。


 例えば、髪や肌のトラブルがあったとします。原因が食習慣にある場合もあれば、使っているアイテムに問題がある場合もあります。ときにはそれが疾患の兆候であるケースもあります。


 だからこそ、美容師には「お客さまの声に耳を傾け、全体を見て考える視点」が必要だと改めて感じました。


美容の本質は「健康を守ること」


 僕は美容の本質を聞かれたら、迷わず


「人の健康を保つこと」 


だと答えます。


 なぜなら、健康であることが美しさにつながるからです。肌のツヤ、髪のしなやかさ、明るく前向きな心──これらはすべて健康の上に成り立っているからです。


 キレイな人が不健康であることもありますが、その場合のキレイはその時代に応じた流行的な造形美を切り取って言ってるわけですが、健康な人はみんな本質的にはキレイだと思います。肌のツヤが良かったり、前向きな心で明るく過ごしていたり、総合的に見ればキレイなんですね。


 だから僕は、ヘアデザインに固執するのではなく、次のような活動も行っています。


  • リラクゼーションマッサージ(快眠もみほぐし)

  • 療育カットや児童養護施設での訪問カット

  • 食事や健康に関する情報発信


 これらはすべて「人の健康を支える」ために必要なことだと思っています。


美容師に求められる柔軟さ


 時には「自分よりも他の美容師さんの方が合っている」と感じることもあります。それぞれ、得意なテイストや技術が違うからです。そんなときは迷わず紹介します。


 結果として、お客さまが「カットは他店、ヘアカラーは僕」あるいはその逆、といったように状況に応じて選んでくださることもあります。 大事なのは「お客さまにとっての最適な選択肢を提供すること」。これはまさに、総合診療科が患者を最適な診療科へ導く姿勢と通じていると感じます。


 僕は療育カットにおいても、保護者の方の行きつけの美容室にも行けるように設計しているのですが、それもこうしたことを考えているからです。


『19番目のカルテ』が教えてくれたこと


 ドラマ『19番目のカルテ』は、一貫して、患者の生き方や生き様に耳を傾ける医師の姿を描いていました。 美容師もまた、お客さまの生き方に寄り添い、美容というアプローチから人生を支える存在であると思っています。


 つまり、それぞれにアプローチの仕方が異なるだけの話で、本質は医師も美容師も同じだということです。


 今は「療育カット」と「快眠もみほぐし」を中心に発信していますが、これまでも食事や健康の情報を発信してきましたし、お客さんには適宜使い分けています。そして、それは今後も変えることなく、その時々に応じて柔軟に続けていきます。


まとめ


 『19番目のカルテ』は医療ドラマとしてだけでなく、人の生き方に向き合う姿勢を教えてくれる作品でした。 そしてその姿勢は、美容師にも通じるものがあります。


  • 総合診療科の本質:臓器や領域にとらわれず、患者を全人的に診て最適な医療へ導く

  • 美容師の本質:個別のメニューにとらわれず、お客さまを全人的に見て最適な美容・健康へ導く


 表現は違えど、その本質は共通しているのではないでしょうか?美容師という立場から『19番目のカルテ』を振り返ることで、改めて「人に寄り添うこと」の大切さを強く感じました。



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