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子供がカットを嫌がるのはなぜ?よくある理由と工夫のヒント

更新日:2025年9月5日


 ども、石田です。「子供が髪を切るのを嫌がって困っているんです…」というご家庭って、実は多いんです。


 僕が「療育カット」を始めるきっかけになったのも、3男だったことは以前の記事にも書いたとおりですが、「カットが嫌!」という気持ちには、どんな子であれ、子どもなりの理由があります。


 今回は「子供がカットを嫌がる主な理由」と「家庭でできる工夫」について、できるだけ分かりやすくまとめてみました。


 そして、この理由と工夫は療育家庭だからとか関係なく、「カットを嫌がるお子さん」であればどんな子にも通じるものがあると思っています。


子供がヘアカットを怖がる理由①|ハサミの音が怖い

 「シャキッ、シャキッ」という音が苦手な子は意外と多いです。大人には何気ない音でも、子供にとっては大きなストレスや不安になることもあります。


例えば、


「黒板に爪を立ててひっかくときのギギギッ~という音」とか

「ガラスに鋭いものを当てて動かすときのキーッとなる音」とか


こうした音は、大人でも嫌がる人が多いように、子供にとってはハサミの開閉音が同じように嫌な音に聞こえることがあるんですね。


工夫のヒント


  • まずはおもちゃのハサミや紙を切る練習から始める

  • 「音がしても大丈夫」と思えるように、日常の遊びの中で取り入れていく

  • 髪を切る前に「今日は○回だけ音を聞いてみよう」と小さな目標を設定


 実際に、ある男の子は「音が嫌で椅子から飛び降りてしまう」ことがありました。 そこで、まずはハサミを閉じる音だけを聞く練習をしてから、徐々に髪に近づけていきました。時間はかかりましたが、最終的に落ち着いてカットができるようになったんです。


子供がヘアカットを怖がる理由②|ケープ(クロス)が苦手


 首に何かを巻かれること自体に抵抗がある子もいます。「くすぐったい」「締めつけられる」「肌に当たる感覚が不快」など理由はさまざまです。


工夫のヒント


  • お気に入りのタオルやスカーフを「マント」や「ヒーローアイテム」に見立てる

  • 首に巻く練習を遊びの一環として行う

  • どうしても難しい時は、タオルを肩にかけるだけでもOK


 これまで担当した子の中には、ケープを見ただけで大泣きした子もいました。そこで「ライダーごっこ」でマフラー代わりにタオルを巻く遊びを繰り返すうちに、自然とケープも受け入れられるようになったんです。


 また、刺激性接触皮膚炎という皮膚病の症状である場合もあります。痒みや赤くなる、肌がカサカサするなどは比較的軽度な症状なので、気づきにくい場合もありますが、気になる時は皮膚科の受診をしてみるのも良いかもしれません。


子供がヘアカットを嫌がる理由③|椅子に座ることが難しい


 「じっと座ること」自体がハードルになる子もいます。体を動かしていたい、座り続けるのが不安、といった理由からです。


工夫のヒント


  • まずは床に座ったまま髪に触れる練習をする

  • お気に入りのおもちゃや動画で「座る時間」を短く楽しいものにする

  • いきなり完成を目指さず「今日は5分だけ」など時間を区切る


 あるご家庭では、最初から椅子に座らせるのをやめ、おもちゃで遊びながら少しずつ髪に触れることから始めたり、ある時は立った状態でヘアカットをしたりしました。


 我が家では、テーブル付きのキッズチェアに座らせてテーブルにタブレットを置いて好きな動画を見せたり、落ちてくる髪の毛で遊ばせていたりもしました。

 「座れなくても大丈夫」という安心感が、やがて椅子に座れるきっかけに繋がったわけです。


子供がヘアカットを嫌がる理由④|人見知りや緊張が強い


 知らない人に髪を触られるのは、大人でも緊張しますよね。我が家の長男は、成人して家を出たというのにいまだに僕がヘアカットします。小さなお子さんならなおさら自然な反応です。


工夫のヒント


  • まずは遊びや会話で「この人は怖くない」と思える関係をつくる

  • カットをいきなり始めず、「今日は友達になる日」と割り切る

  • 保護者の方が隣で一緒にいるだけでも安心感は大きく変わる


 実際に、初日は人見知りでまったく座れないお子さんも少なくありません。 でも「今日は一緒に遊んでおしまい」で終わらせる日を繰り返したら、数週間後には「この人なら大丈夫」と思ってくれて、自然に髪を切らせてくれるようになりました。


子供がヘアカットを嫌がる理由⑤|感覚過敏(音・触覚・視覚など)


 発達特性のある子に多いのが「感覚の敏感さ」です。音・触覚・光など、本人にとっては小さな刺激でも大きなストレスになることがあります。


 また、発達特性がなくても、基本的に子供の感覚は鋭いと言われているため、お店のドライヤーの音やBGM、光の強さなどが日常の刺激と比較して異なる場合に過剰に反応してしまう場合もあります。


 それが場所みしりに繋がっているケースは、発達特性の有無に関係なく十分に考えられることです。


工夫のヒント


  • 眩しいライトを避けるために自然光の入る部屋で行う

  • 肌に触れる髪の毛をこまめに払う

  • 騒がしい環境ではなく、静かな時間帯を選ぶ


 ある子は「髪が首に当たるのが耐えられない」と泣いてしまいました。 そこで1回ハサミをいれるたびにすぐに払うことを約束した上で徹底した結果、徐々に安心して過ごせるようになったこともありました。


✅ まとめ:家庭でできる工夫一覧


 子供がヘアカットを嫌がる理由は十人十色ですが、家庭でできる工夫を整理すると次のようになります。


  1. ハサミの音が怖い子には   ・おもちゃのハサミや紙を切る練習から始める   ・「今日は○回だけ音を聞く」と小さな目標を設定する

  2. ケープ(クロス)が苦手な子には   ・お気に入りのタオルやスカーフを「マント」に見立てる   ・遊びながら少しずつ首に巻く練習をする   ・どうしても難しいときはタオルを肩にかけるだけでもOK

  3. 椅子に座ることが難しい子には   ・まずは床や立ったままで切るなど柔軟に対応する   ・好きなおもちゃや動画で「座る時間」を楽しいものにする   ・「今日は5分だけ」と短時間から慣れていく

  4. 人見知りや緊張が強い子には   ・最初は「遊ぶだけの日」にして信頼関係を作る   ・保護者が隣にいて安心感を与える

  5. 感覚過敏がある子には   ・自然光や静かな環境を選ぶ   ・切った髪をこまめに払う   ・苦手な刺激が強いときは短時間で区切る



 子供の「イヤ!」には必ず理由があります。そして、何が嫌かをちゃんと言葉にできないことは、発達特性の有無に関係ありません。だからこそ、大切なのは、できなかったことよりも「今日はここまでできた」という小さな積み重ねです。


 ご家庭で工夫を試すだけでも大きな一歩になりますし、どうしても難しい場合は専門的なサポートを頼るのも安心につながります。


 そしてもし一人で抱え込むのが大変なときは、僕のようなサポート役を頼ってみてください。 療育カットは「きれいに切ること」が目的ではなく、安心して過ごし、できたことを自信に変えていく時間をつくることなんです。


「子供のカットで困っている」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

 一緒に「その子に合った方法」を見つけていきましょう。



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